古都・台南 400年の歴史をふりかえる
2024 / 8月
1624年、オランダ東インド会社が台南安平にゼーランジャ城を建てた。これが台南400年の歴史の起点である。そこで2024年、台南市は「一起台南,世界交陪」として一連の祝賀イベントを催している。これに合わせ、今月のカバーストーリーでは、この古い都市の歴史や建築の継承をご紹介し、世界とつながる記憶をたどる。
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カバーストーリー
1624年に何が起きたのか?
オランダが台湾に残した足跡
1624年、オランダは大西洋のニューヨークに貿易拠点を設けた。同年、オランダ東インド会社は大員(現在の台南安平)から台湾に上陸し、以後38年にわたって台湾を支配した。これによって台湾の歴史......
オランダ時代の台南の二都物語――
ゼーランジャ城とプロヴィンシャ城
台湾では各都市に「成功路」があり、また「成功」の名を冠した学校も少なくない。特に台南には「成功」小学校・中学校、それに「成功」大学もある。 台南のいたるところにある「成功」は、かつて台南を......
建築物から400年の歴史を振り返る
――建築史家と歩く台南
光華取材班は2日をかけて、台南の400年(1624年にオランダ人が台南安平に上陸し、台湾が世界と関わりを持つようになった年から起算)にわたる建築物を訪ね歩いた。初日は明代から清代にかけての......
400年受け継がれたバトン
路地に潜む「府城」の風情
曲がりくねった路地で道に迷ったことがなければ、台南に来たとは言えないだろう。まっすぐな一本道ではなく、いつだってあっちにくねくね、こっちにくねくね。そこには予想を超えた面白味が潜んでいる。......