竹とともにある 台湾の文化
2024 / 10月
時代の変化にともなって、台湾では「竹」の利用が生活用品から工芸の領域へと発展してきた。今年(2024年)は台湾で「世界竹博覧会」が開催される(会場は新竹、南投、雲林、嘉義、花蓮の五大エリア)。今月の『光華』ではこれに合わせて「竹・タケノコの文化と暮らし」「竹のアートと工芸」「草嶺石壁の竹林セラピー」「原住民族の竹建築」をテーマに、台湾の竹資源の無限の可能性を探り、台湾の竹文化と竹産業のエネルギーを世界に発信する。
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カバーストーリー
台湾竹のルネッサンス
竹・タケノコの文化と暮らし
細くしなやかな竹は一年を通して生命力に満ちている。台湾の著名画家・藍蔭鼎の水彩画「千竿繞屋」には、竹に囲まれた田舎家の暮らしが描かれている。 台湾は竹が豊富で、伝統的な農業社会において竹は......
竹のアートと工芸――
伝統工芸から現代的デザインへ
物質が豊かな今日の商業社会においては、常にさまざまな製品が消費を待っている。しかし、農業時代の日用品を見返すと、その素朴な美しさに気付くことだろう。これらの製品は現代の暮らしに合わなくなっ......
ワールド·バンブー·ランドマーク
雲林県石壁の竹林セラピー
古来より文人に愛されてきた竹。詩人や墨客は竹を詩に詠み、絵に描いてきた。唐の劉厳夫は『植竹記』で竹を君子の美徳に例えており、宋の蘇軾は「無竹令人俗(竹がないと人は低俗になる)」、「居不可無......
竹の家と故郷の復興
台湾原住民族の竹と竹建築
台湾の原住民族は衣食住のすべての面で「竹」と密接な関係にある。特に建築においては、数百年にわたる知恵が蓄積されており、そこには民族の精神や文化が込められている。......