台湾の「warm power」をアジアへ
第二期の援助では、Taiwan AIDはグリーンエネルギーを活かしたペンションを建設して雇用を生み出し、ドイツの技術を導入して、防災に向いたレンガ製造を現地で行う。
台湾アジア交流基金会(TAEF)の蕭新煌董事長は、Taiwan AIDのようなアジア向けの援助を台湾の「warm power」と呼んでいる。
Taiwan AIDはシンクタンクであるTAEFのパートナーの一つだ。TAEFは2018年の設立から、台湾とアジア各国との全方位型交流を推進し、民間のシンクタンクとして、台湾とアジア各国との協力関係強化に努めてきた。
「TAEFは、台湾の新南向政策推進を拡大する役割を果たしたいと考えています」と蕭董事長は話す。政府の新南向政策には五大旗艦計画がある。人材開発、産業協力革新、地域農業協力、医療協力および産業チェーン発展、そして新南向フォーラムと青年交流である。その五大計画の中でも2017年に始まった玉山フォーラムは新しい試みで、地域対話のプラットフォームとして定着してきた。2018年の玉山フォーラムは「地域繁栄の創造」をテーマに、地域の繁栄と安定にフォーカスし、アジア各国に台湾の新南向政策と民間の行動力を紹介した。また、ノーベル平和賞受賞者のカイラシュ・サティヤルティ氏と、同じく受賞者で元南アフリカ大統領のフレデリック・ウィレム・デクラーク氏を講演者に招いた。
台湾アジア交流基金会によってつながりを得た台湾とベトナムのアーティストが互いの交流を深めている。(台湾アジア交流基金会提供)