ワシントン双橡園の「遇見台湾」展
2回目の台湾現代アート展「遇見台湾」は、駐ワシントン代表処の双橡園(Twin Oaks Estate)で今年の6月末まで開かれた。双橡園は130年の歴史を持つジョージアン様式の建物で、ワシントン市の古跡に指定されており、そのため予約制の展覧会となった。
我が国の駐米代表である高碩泰は次のように話す。双橡園は中米関係の変化を見てきた重要な建築物で、政治、外交、文化、歴史において特別な意義を持つ。今回の展覧会では台湾を代表する新鋭芸術家の作品が展示され、クラシカルな双橡園に新たな活力をもたらした。この展覧会を通して、台湾はアメリカの多くの芸術家やコレクターと出会うことができた。例えば、ワシントンのギャラリーInternational Arts and Artists創設者のデビッド・ファーチゴット氏や、アメリカン大学Katzen Arts Centerのジャック・ラスムッセン館長など、いずれも台湾の若手アーティストの創作能力を高く評価した。
これに続いて、7月1日から11月末までは、米メリーランド州のTECRO Culture Centerで開催される。
駐シンガポール台北代表処の「未来寓言」展は今年10月末まで続く。外交部の徐遠明によると、一般のオフィスの照明は白色でムラがあるため、駐シンガポール代表処ではすべての作品に美術品展示用の照明を取り付けた。これによって、普段は殺風景な廊下もまるでエレガントなギャラリーのような空間になったという。
台湾の現代アートを在外公館や大使公邸で展示するという「在外公館美術展計画」は、文化使節としての使命を担い、台湾を紹介するパブリック・ディプロマシーに貢献している。台湾のソフトパワーを際立たせるとともに、台湾の現代アートへの認識度をも高めるものである。
「未来寓言」台湾現代アート展で展示された林慶芳の作品。油彩とスプレー、アクリル、ラメなどを用いた「公主病的白雪与仙杜瑞拉(お姫様病の白雪姫とシンデレラ)」。
外交部国際伝播司の陳銘政・司長は、芸術作品はパブリック・ディプロマシーに大きく貢献できると考えている。(林旻萱撮影)
ワシントンの双橡園(Twin Oaks Estate)に台湾の新鋭アーティストの作品が展示され、クラシックとモダンの対話が生まれた。