新しい文化観光スポット
国家漫画博物館を訪れた人は「台中にこんなところがあったのか!」と声を上げる。
国家漫画博物館は建設地の検討に6年をかけ、最終的に史哲・前文相がこの日本統治時代の刑務所跡地に決定した。過去10年にわたって塀と雑草に覆われていた文化資産がついに神秘のベールを脱いだのである。
「そのため、2023年12月に開幕して以来、半数近い入場者は漫画ファン以外の人々です」と同博物館準備処主任の黄淑娥は説明する。美しい木造家屋が漫画博物館の看板となり、敷地内の静かでゆったりとした雰囲気に、漫画やアニメをテーマとした展覧会が加わり、台湾における新たな文化観光スポットとなったのである。
敷地内には演武場(1937年に完成した刑務官の武術訓練場)と職員宿舎群(1915年建設)がある。子供たちが好きな05展示室は、昔の大浴場だ。ここではテクノロジーを活かして漫画に色を塗ることができ、また漫画家・捲猫の「泡漫画(マンガの風呂につかる)」というコンセプトで、湯につかるキリンや、浴衣を着た捲猫などが配され、人気の撮影スポットになっている。
国家漫画博物館はイラストレーターの氫酸鉀に現場での制作を依頼し、屏風風の作品が完成した。