外交とサステナビリティ
今年は外交部も仲間に加わった。
田政務次長は「外交とSDGsは実はかなり関連がある」と言う。今回の博覧会で紹介された飢餓撲滅、健康と福祉、ジェンダー平等、教育の質向上などは外交とSDGsとが結びついた成果であり、また台湾の取組みを国際社会にアピールするという外交的成果にもなる。
同じ地球に住む一員として台湾は国際的責任を担ってきた。友好国の農・漁・工業の発展を支援するほか、新型コロナウイルスに対する予防や管理でも目覚ましい成果を挙げて他国に支援も提供した。また災害や戦火に見舞われた民主主義陣営のパートナーにもさまざまなルートを通じて援助を提供してきた。
会場のあらゆる写真、あらゆる文章が、台湾と世界との出会いだと言える。「外交部の英語のイニシャルはMOFA、つまり『魔法』です(魔法の中国語発音もMOFA)。どうぞ『魔法部』のブースにいらして、外交とサステナビリティのつながりをご覧ください」と田政務次長は会場の人々にウィットを効かせて呼びかけた。今回も多くの外交「マジック」が披露されたはずだ。
今年の博覧会の目玉は国際ゾーンで、外交部のほか、ベリーズ、グアテマラ、セントクリストファー・ネービス、ツバル、ハイチ、セントルシアの友好6ヵ国、中米経済統合銀行(CABEI)、日本の北九州市などのほか、アップサイクルアートのタイの芸術家WISHULADA PANTHANUVONGさんも参加した。これらはまさに、SDGsの目標17にある「パートナーシップ」を台湾が拡大しつつあることを示している。
また、開幕式では台湾在住のセントクリストファー・ネービスの人々が素晴らしいパフォーマンスを披露したほか、グアテマラ共和国のフリオ・エドゥアルド・オロスコ・ペレス外務次官、同共和国のオスカー・アドルフォ・パディラ・ラム駐台湾大使、パラグアイのカルロス・ホセ・フレイタス・ロドリゲス駐台湾大使、セントルシアのロバート・ケネディ・ルイス駐台湾大使、日本北九州市の大庭千賀子副市長など、世界各地からのゲスト15名が招かれ、オープニングを飾った。
台湾永続能源研究基金会の簡董事長も「参加した友好国には、台湾がどのような支援を行えるか知ってもらえるし、また課題や成果を共有することもでき、実際の交流を促せます」と言う。
交流と言えば、フォーラムやサロンも重要だ。
台湾のランドマークである台北101とともに、笑顔で写真に納まるグアテマラ共和国のオロスコ外務次官。