1624年、オランダ東インド会社が台南安平にゼーランジャ城を建てた。これが台南400年の歴史の起点である。そこで2024年、台南市は「一起台南,世界交陪」として一連の祝賀イベントを催している。これに合わせ、今月のカバーストーリーでは、この古い都市の歴史や建築の継承をご紹介し、世界とつながる記憶をたどる。
亜熱帯に属する台湾には、46種にのぼるブナ科植物が自生しており、そのうち11種は台湾固有種である。農業部林業試験所蓮華池研究センターの許俊凱主任は「単位面積当たりの種類において、台湾のブナ科植物は非常に多様です」と語る。専門家とともに森林を探索し、もう一つの台湾の物語に触れていただきたい。
抗ヘビ毒血清および多種のワクチンの分野で、台湾は国境を越えた研究開発に取り組んでおり、多くの命を救っている。国家衛生研究院は、現在までに3ヶ国、4機関と協定を交わし、それぞれの地域に適した検査キットを開発、またヘビ毒取得の困難を克服し、抗ヘビ毒血清研究ネットワークを世界に広げている。
同じく世界とつながるのは2024年のパリ五輪だ。『光華』はパリ五輪の「選手編」に続き「スポーツ科学編」「文化オリンピック編」をシリーズとして打ち出していく。世界のトップアスリートのプレーを観賞すると同時に、パリ五輪選手団を支える台湾の努力と準備もご覧いただきたい。
このほかに、今月号ではチェコ駐台代表のダヴィット・シュタインケ氏にお話をうかがった。さまざまな国に暮らした経験のある氏は、台湾にどのような印象を持ち、また台湾とチェコの文化にはどのような類似点があるのか、ぜひお読みいただきたい。
クレセントレーティングとマスターカードによる「世界ムスリム旅行指数」で台湾は上位にランクされている。ムスリムフレンドリーな宿泊施設や景勝地、美食などなどがムスリム旅行者の心を満たしているのである。
今年、台湾中部の参山国家風景区管理処は魔菇集落レジャー農場で初の「ムスリム・カーニバル」を催した。新竹、苗栗、台中、彰化の四つの県や市から、ハラール認証を取得した台湾の食品メーカー41社を招いてブースを出し、多くの人が楽しんだ。
今月号のフォトエッセイは「台湾の冷たいドリンクとスイーツ」だ。夏の盛り、各地から写真で寄せられたお勧めの冷たいスイーツや飲み物を味わうのも大きな喜びである。