日韓の漫画との競争に直面する中、台湾の漫画は近年、独自のブランドを形成しており、国際的な賞を次々と受賞して注目されている。「国籍にかかわらず、漫画ファンにとって漫画は共通の言語なのです」と台湾漫画基地にある基地書店の張敏慧店長は『光華』のインタビューに答えた。今月のカバーストーリーは「世界へ出ていく台湾漫画ブランド」「台湾の有名な漫画作品」「台湾漫画の聖地」「注目されるキャラクターIP」「外国人漫画家が描く台湾」などの面から台湾漫画の発展と現在の姿をご覧いただく。
「里山」から「里海」へ。海岸に植樹して保安林を造り、その林の養分が海へ流入することで魚類やサンゴ礁が育まれる。澎湖県農漁局の陳高樑局長は「サンゴ礁再生の最も重要な目的は、生息地を作ることによって海洋生態系を生き返らせ、漁業資源を取り戻すことです」と語っている。今月号では「海の中の熱帯雨林」と呼ばれるサンゴ礁の保全と再生に目を向ける。澎湖県では公的部門と私的部門が協力し、「魚つき林」という理念から、環境にやさしいサンゴ礁再生活動を行なっている。
台湾で最初にオープンしたデパート「菊元百貨店」(1932)と「或者新州屋」(1934)。その百年近い歴史を持つ建築物がリニューアルを経て華麗な姿で再びオープンし、新たな観光スポットとなっている。1934年に開業した「林百貨」にも目を向け、そのレトロな雰囲気を味わっていただく。今では人々の消費やレジャー、暮らしに欠かせない新たなスポットととなった懐かしい空間にご案内する。
近年、GPSや精密医療、センサー、AIなどのテクノロジーが飛躍的に発展し、それらが国を代表するアスリートの育成にも活用されている。これは世界中の大きな流れだ。今回のパリオリンピックでは、種目ごとにどのようなテクノロジーを活かして選手の能力を高めていったのだろう。どのような科学技術のサポートを得て、代表選手は強くなっているのだろうか。
今月号の「読者からの投稿写真」のテーマは「島国・台湾の海岸と港のランドスケープ」だ。高雄港の大港橋、基隆の外木山海岸、新北市瑞芳の水湳洞漁港、和平島の豆腐岬、三仙台の日の出といったさまざまな名所をご紹介する。ここであらためて全国各地の皆様からのご投稿に深く感謝の意を表したい。皆様とともに『光華』を通して台湾各地の美に触れ、台湾の物語をお伝えしていきたい。