馬公からの定期船は、まず望安に一時停泊して約2時間後に澎湖最南端の七美島に到着する。この島で最も便利な移動手段はスクーターである。大部分の観光客は、澎湖の島めぐりの一環で七美島に来るので、ここに留まるのは2時間ほどに限られており、その間に島を一周しようとスクーターを利用する。午前中に200台にのぼるスクーターが、数々の景勝地を巡るために駆け抜けていき、午後になると島は静けさを取り戻す。
波がひとつ、またひとつと玄武岩の断崖に打ちつける。ハート形の漁の仕掛け「双心石滬」を見下ろして愛を誓い、台湾島そっくりの形をした海蝕台の「小台湾」を眺める。七美島の美しさは、もっと時間をかけて味わいたいものだ。