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フォトエッセイ

読者からの投稿写真――

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客家の物語と文化の美

翻訳・山口 雪菜

5月 2024

美濃の油紙傘(陳芷茹)

油紙傘は高雄市美濃の有名な手工芸品で、故郷の文化を継承するという想いが込められている。これに陶芸や文物、民俗、食文化などを合わせ、美濃の素晴らしさを伝えている。

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龍潭の太平紅橋(陳昭明)

太平橋は台湾で現存する数少ないレンガ造りの橋の一つである。粘度と弾力性が高い漆喰を用いており、その工法から糯米橋とも呼ばれる。歴史的価値が高く、客家文化の特色も備えている。

新竹のビーフン作り(羅淑嬌)

客家の多くの人は朝食にビーフンを食べ、独特の食文化を育んできた。新竹では冬になると北東からの季節風が吹き付け、雨も少ないことからビーフンを干すのに適している。冬は最もおいしいビーフンができる季節でもある。

みんなで作る亀粄(李清吉)

新丁粄祭は全国の客家集落で行なわれる大きな祭典の一つで、子供の誕生を願って行われる。写真は台中での様子。伝統を受け継ぐ闘粄比賽では子供たちが力を合わせて米粉で亀を作る。

神豚を見る(舒崴)

義民廟で行なわれる年に一度の祭典と言えば「義民祭」の「神豚比賽(豚の重さを競う大会)」。父と子が興奮気味に神豚を見ていて、父親はこの活動の内容を説明している。

客家獅子(鄧珍詩)

中元節に村民が集まって演じられる獅子舞。客家の獅子は顔も口も四角く、ユーモラスな動きを見せる。この活動は団結と融合を象徴しており、打楽器を中心とした演奏とともに迫力が感じられる。

家族総出で「福菜」を漬ける(劉昭君)

苗栗県公館で開催される「福菜祭」では一家総出で伝統の漬物を漬ける。福菜はカラシナを漬けたもので香りが良く、客家の人々にとって身近な食材だ。

新埔の干し柿作り(張秀凰)

毎年秋になると、新竹県の旱坑里では干し柿作りが始まる。およそ17の手順を経て、甘くやさしい香りの干し柿が完成する。

福菜を干して冬を待つ(王明賢)

食材を保存するために昔から作られてきた客家の漬物「福菜」。塩漬けしたカラシナを天日に干して、酸菜、福菜、梅干菜などが作られる。

藍染め(王昭貴)

台湾の客家の多くは桃園、新竹、苗栗と南部の六堆地域に集中している。よく知られる客家の伝統衣装に「藍衫」があるが、これは藍色や黒の膝まである長いシャツ。形はシンプルだがいずれも植物で染めたもので、今も藍染めと言えば客家が連想される。

キーワード:
台湾 客家 文化 写真