読者からの応募作品 離島を訪ねる 翻訳・山口 雪菜 3月 2023 中文 EN シェア 外垵漁港の美(劉昭君) 自然環境に恵まれた澎湖県西嶼郷の外垵漁港は豊かな漁獲を誇る。住民は漁業による収入の多くを住宅の建設に用いるため、漁港に沿って家々が建ち並ぶ。三仙塔から見下ろすと、まるでギリシアの地中海沿岸のようなエキゾチックな雰囲気が感じられる。 読者からの応募作品 離島を訪ねる澎湖後寮の天堂路(王啓文) 澎湖後寮の天堂路(天国への道)は昔は埠頭として使われていた。空から見下ろすと巨大な蛇のように見える。夏の澎湖の海は青いが、天堂路の海域はエメラルドグリーンで、炎天下に涼しさを感じさせてくれる。澎湖で人気の撮影スポットだ。青い涙(王敦濤) 観光地として人気が高まっている馬祖。かつての戦地として独特な文化の他、藍眼涙(青い涙)が多くの人を魅了している。馬祖の夜は驚くほど暗く、広大な空を無数の星と銀河が覆い、水平線から月がゆっくりと昇ってくる。一方、海に散りばめられた「青い涙」も海の星空と呼べるほど美しい。自然現象の「青い涙」は常に発生するわけではなく、必ず出会えるわけではない。澎湖西吉嶼の青の洞窟(張秀凰) 澎湖の馬公から船で西吉嶼の藍洞(青の洞窟)へ向かう。ここは澎湖特有の海蝕洞がある無人島で、目の前には海の浸食を受けて形成された柱状の玄武岩がきれいに並んでいる。澄み切った海と緑の苔も目を見張る美しさだ。北海坑道(陳其軒) 船舶による物資補給という戦略上の必要性から、1968年に馬祖では少なからぬ地下埠頭が掘られた。鉄板海岸に設けられた北海坑道は高さ18メートル、全長640メートルで、「井」の字型に交差している。坑道はすべて人の手で花崗岩を掘って作られており、その壮麗な岩壁と水面に映る影は、まさに神の技を思わせる。澎湖の目斗嶼(陳紫晴) 目斗嶼灯台は澎湖諸島最北端にある台湾で最も高い灯台だ。吉貝島から船で目斗嶼まで約20分、青い海に浮かぶ灯のように澎湖の海を照らし、漁船に家への道を指し示す。高粱風獅爺文化フェスティバル(陳聖文) 「風獅爺」は金門特有の信仰で、風獅、石獅爺、石獅公などとも呼ばれる。かつて金門では森林が減少して北東からの風が強くなり、風害を防ぐために風獅爺が祀られた。金門の風獅爺は百を超え、それぞれ形も異なる。立っているものも座っているものもあり、背は高いもので380センチ、小さいものは19センチまである。彫りの細かさもさまざまで、大きな目が飛び出したものもあれば、口を大きく開いたものもあり、幼い表情のものから威厳を感じさせるものまである。集落の入り口や民家の門口、屋根などに置かれている。蘭嶼東清湾で日出撮影(潘桐錫) 蘭嶼を訪れたなら、日の出スポットの東清湾を忘れてはいけない。タオ族の漁船チヌリクランと美しい日の出のシーンは毎日異なり、写真に収める価値がある。七美の月鯉湾でスノーケリング(蕭慶良) 月鯉湾は上弦の月のような形をした湾で、七美島で最も早くから漁が行なわれていた港である。この月鯉湾には澎湖で最も美しいサンゴ礁がある。湾の中なので波も穏やかで、温かい南風が吹き、熱帯魚とサンゴの豊かな生態が広がっている。七美臥牛湾のトゲスギミドリイシ(陳美秀) 台湾の離島は陸地も美しいが、海の底はもっと魅力的だ。澎湖諸島の南にある七美島の臥牛湾では、3月になるとサンゴの産卵で海岸が桃色に染まり、8月には海の底が一面のラベンダー色になる。魚たちがトゲスギミドリイシの間を泳ぐ姿が楽しめる。 キーワード: 台湾 島嶼 澎湖 金門 馬祖 蘭嶼 観光 島嶼 写真 シェア