誰でも教えられる教育プラットフォーム
Hahowは従来の教師と生徒の枠を覆し、これまでに100以上のカリキュラムを実現させた。内容は、親子の玩具作り、コーヒーの入れ方、動画特殊効果などさまざまである。驚くべきことに、教師の半数はまだ学生で、平均年齢30歳以下だという。700人の生徒を集めた18歳の教師もいる。「留学経験があり、経験豊富なエリートしか教師になれない、という既存の概念を打破したいのです」と江前緯は言う。
何かを教えることができる素人に機会をもたらすため、Hahowでは無償顧問の形で企画提案者をサポートしている。映像撮影が苦手な人ならスタジオを提供して撮影に協力するなど、一件の提案について1カ月余りにわたって議論してようやく開講することもある。しかも、開講が確定してはじめて、教師と会社は定められた比率に従って収入を分け、資金募集に失敗した場合は、何の費用も請求しない。手間のかかる作業のため、彼らは夜中まで忙しく働くこともあるが、すべては素人教師の成功のためなのである。
さまざまな提案が寄せられ、Hahowのメンバーは常に創意を持って問題を解決しなければならない。創意は経験の積み重ねであり、毎日異なる変化や課題が生まれる。起業にあたっては、法規や会計、マーケティング、サービスまですべて自分たちでやらなければならない。「私たちが試みているのは破壊型の起業です。最少のリソースで既存の枠組みを変えたいのです」と言う。
広告は入れないというポリシーで、Hahowの収入源は各カリキュラムに集まる資金だけである。起業した4人は最初の一年は無給で働いていたが、今はカリキュラムが100まで増え、オフィスを借りて小さなスタジオも設けた。サイトの閲覧者数は月10万人に達し、会員数は2万人、受講リピート率は2割に達する。シンガポール、マレーシア、香港、マカオなどの生徒もいる。
「すばらしい授業のビデオを見ると、間違っていなかったと思います」と江前緯は言う。20代のメンバーたちは目を輝かせ、情熱と創意をもって新たな可能性にチャレンジし続ける。
大きなテーブルの周りに集まった20代の若者たちは、青春の創意と情熱を注いでオンライン学習に無限の可能性を切り開いている。